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ムーランのますのネタバレレビュー・内容・結末

ムーラン(1998年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

シャン・ユーが強すぎて笑ってしまった。松の木を切る登場シーン格好良すぎるよ!雪崩から生き延びるガッツもすごい!パワー系ヴィラン好きだぞ!

お話としては、周囲の求める女像(従順で男を立てる)とありのままの自分(自分の意思を持ち前に出る)の差で苦しみつつも、父のため自分自身のため動き出すムーランは格好良かった。が…テーマ回収がややごちゃついていて結果飲み込みづらくなっているところがありちょっともったいなかった。以下メモ。

・「社会が女に求める像」は丁寧に提示されてたが、「女は普通意見を聞いてもらえないし男の領分に踏み入ったら最悪殺される」の提示が弱く(セリフでちょこっと語られるのみ)、それゆえ命を救ったムーランに対する隊長の態度が腑に落ちず(展開都合を感じ)モヤモヤした。ここは行軍時のナンバーでもっと示せたように思う。
・ムーシューがあんまり機能していないように感じた。お助けマスコットに徹するか、テーマに添ったクリティカルなアクションを起こすかどっちかに寄せた方がよかったように思う。(あとエディマーフィーテンションが今回のアジアンな雰囲気からすごく浮く…)(コオロギはかわいいぞ!)
・雪山にて、ムーラン自身が、「自分にもやれることがあるはずと思い、周囲に認められる誇れる自分になりたい気持ちがあったように思う…ーとマインドを自覚したなら「ゆうて自分は(女の役割じゃないかもしれんが)仲間を守った…けれどそれも女だから出過ぎた真似なのか…?どうして…」というところにいかないのは違和感があるなと思った。(そのあたり葛藤したほうがカタルシスも濃く出そう。助けることを「女としては出過ぎた真似」であると自覚した上で飛び出していけるといいなと。)

実写の方はだいぶ設定変えてるみたいなので今度実写も見てみようと思う。
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