こより

ムーランのこよりのレビュー・感想・評価

ムーラン(1998年製作の映画)
3.3
中国を舞台にしたお話。
都で大きな戦争が行われることになって、
主人公のムーラン(年頃の女の子)の住む田舎の村でも1家から1人の男が徴兵されることになるんだけど、
ムーランの家には足の悪いお父さんしかいなくて、それでもお父さんはお国の為に行こうとするんだけど、
お見合いも失敗したばかりで女として何も出来ない…と悩むムーランがお父さんの代わりに男のふりをして兵隊に加わるという話。

男女差別のこととかがガンガン出てきますが、昔の中国とか、まぁ世界でも、
女は家にいて家を守るべき!みたいな教えが当たり前にあったんだろうなぁ。
ムーランの村でも女は結婚して、家の誇りを守るべき!みたいな考えが主流で、
ムーランもおしとやかになろうとするんだけど、本来の快活さは隠せなくて、ついつい失敗してしまう。
本当の自分の良さを生かせる場所はどこだろうと苦悩するムーランに、現代の私が見ると少し憤りを感じる。

でも兵隊に加わって、男より体力はないけど、知恵で訓練を乗り越えていくムーラン、危機を救うムーランを見ていると、
男だ、女だっていうのは関係ない…とまでは言えないけど、女だって工夫することで乗り越えられるし、男だってそうだし、
「だから男女平等でしかるべきでしょ!」っていうよりも、足りないところは工夫で補っていけばいいし、男も女も足りないところは認め合って補い合っていくべきじゃないかなぁって思います。
私は「男女平等なんて根本的には無理、だからお互い助け合おうよ」っていうスタンスのままいれればいいなぁと思いました。

映画的にはディズニーなので、安心安定の見やすいストーリー。
グッとくる率は低いけど、裏を返せばダメージを受けることもなかったのでサッと見やすいです。
こより

こより