ジュン

愛・アマチュアのジュンのレビュー・感想・評価

愛・アマチュア(1994年製作の映画)
5.0
人生を変えたい、人生の主役になりたいと願う人がたくさんたくさんいる中で、”触れる”という愛を持って心を通わせ、熱を通い合わせる。すてきだ。テレビにまで触れようとする。こういうのを見てしまうと、リアリティなんてどうでもいいと思ってしまう。当然のことながら生きている人も死んだ人もすべての人に歴史がある。漆黒の歴史、愛の歴史。赤ちゃんにだって歴史がある。そんな自明なことに驚嘆しつつかつそれを讃えつつ無自覚でいられないのがハル・ハートリーなんだと思う。だからわたしはハートリーが好きなのです。イザベル・ユペールは処女で愛、アマチュア(愛は肉を伴うのは当然のことだと思う)かもしれないけれど、記憶をなくし、生まれ変わったように生きる男も人生のアマチュアなんだと思ったりします。そして今を生きるわたしたちもアマチュア。
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