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ふたりのベロニカのjazzyhalのレビュー・感想・評価

ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)
5.0
「うーん、これは参ってしまったなぁ、とっ散らかってしまったままの感情で終えられてしまったなぁ・・・」
そう思う一方で、
「圧倒される90分間であり、とても濃密な体験であった。そして、この余韻は時間が経つにつれて増幅される。」
この訳の分からない感想が、私の率直な所です。笑
クシシュトフ・キェシロフスキ監督作品の中でも特に難しい部類に入る作品であると思います。
しかしそれでいながら、イレーヌの時を超越したその美しさ故に、ラストまで一気に見入ってしまう事ができます。

きっと監督はイレーヌ・ジャコブに惚れていたのでしょうか、その魅力をフィルムにおさめたかったのでしょう、
というのは烏滸がましいかもしれませんが、この作品中には、イレーヌの圧倒的な熱量と輝きが、随所で散りばめられています。

(男性目線で進む演出や展開がある為、一部の女性の方からはよく思われない場面があるのも、事実でしょうが)
それにしても、ポーランド映画は奥が深いです。
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