映画二四八

ふたりのベロニカの映画二四八のレビュー・感想・評価

ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)
5.0
この映画を最初に見た時の記憶は、とても曖昧だ。
印象的で、一瞬で一目惚れした映画のはずなのに、見終わった瞬間、消えてなくなってしまったような感じだ。
とても大切なのに、愛しいのに、、、離れてしまった途端、その想いとは裏腹に、全てを忘れてしまう。。。
「ふたりのベロニカ」
とても不思議な映画だ。
それから何度もこの映画を見た。けれど何度見ても、この映画は夢のように消えてなくなってしまう。
目にしているのに、見えていなくて、逆に、目に見えないものを、見いているような、なんとも形容し難い余韻だ。そして余韻だけがエコーのように増強していき、ふと描き消える。。。
でも消え去ってしまうのが、嫌じゃない。
人生は、やがて消えてしまう。だから美しいのだ。
ただ、ただただ美しい。
本当に美しすぎる映画だ。

「ふたりのベロニカ」 生を刻む瞬間。やがて失われる人生の美しさと哀しさ
http://eiga248.blogspot.jp/2014/01/blog-post.html