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ストロンボリ/神の土地のENDOのレビュー・感想・評価

ストロンボリ/神の土地(1949年製作の映画)
4.5
険峻な剥き出しの岩肌と美しきハリウッド女優の対比!天災(噴火)をクライマックスに持ってくるとはロッセリーニは天才だ!と言いたくなるほど八方塞がりで吐く(つわり)程追い詰められる話。そもそも善人じゃないのが良い。バーグマン演じる主人公は戦果を逃れ亡命するも難民の承認が得られず仕方なしに行き摺りの復員兵と結婚して自由の身かと思いきや世界の最果てかと思うほどlifelineも最低限の作物も育たぬ火山島Stromboliで最低限の暮らしを強いられる。住民の蔑みの視線が島への悪感情を隠そうとしない彼女を徐々に蝕んでいく。互いに譲歩なし。その上妊娠発覚。到着初日の絶望を長回しで撮るのもさることながら漁師の網漁と鮪の躍動感は力強く見るものを圧倒するものノイローゼ気味では体力の消耗にしかならない。サボテンを室内に入れ観賞用にしたりたりインテリアや自筆の壁紙コーデでクリエイティブを発揮!少しでも生活を華やかにしようとするも夫に一蹴される辛さ。家のリフォームで唐突で救いのない終わり方もバーグマンの美貌も異常!終始具合が悪い映画はいいね。
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