たけちゃん

007/ダイヤモンドは永遠にのたけちゃんのレビュー・感想・評価

007/ダイヤモンドは永遠に(1971年製作の映画)
3.8
土産はチューリップでガマンして……


ガイ・ハミルトン監督 1971年製作
主演ショーン・コネリー


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、5月28日はジェームズ・ボンドこと「007シリーズ」の生みの親、イアン・フレミングの誕生日です。

……と、その前に
1月にジョージ・レーゼンビーの演じた「女王陛下の007」をレビューして以来、コロナ禍もあり中断していた月イチジェームズ・ボンドもこれを機に再開したいと思います\(^o^)/
公開延期になった「No Time To Die」に向けて、また007シリーズを月イチレビューしま~す。
今日は007シリーズ第7弾、コネリーボンドのラスト作「ダイヤモンドは永遠に」です。


【イアン・フレミング】
1908年5月28日イギリスのウェストミンスターのメイフェア生まれ。ここ、高級住宅街で、政治家の息子だそうです。陸軍士官学校を出た後に、第二次世界大戦では英海軍情報部に所属したんですって。
その経験が007シリーズに生かされているんだよね。「ゴールデンアイ作戦」って、実際にフレミング中佐が指揮したらしいよ。
そして、1964年8月12日に56歳で亡くなりました。思ったよりも若く亡くなってたんだなぁ。
ちなみに、クリストファー・リーは従兄弟です。







さて、映画です。
前作「女王陛下の007」を最高傑作と呼ぶ声もあるようにジョージ・レーゼンビーのボンドは往年のファンを喜ばせたようですが、たけちゃん的には真面目過ぎてちょっと物足りない。
ジョージ・レーゼンビーに華が無かったのか、映画の興行成績もパッとせず、007はシリーズ存続の危機に。

そこで、かつての「ゴールドフィンガー」の夢よもう一度、ということでスタッフ再結集です。

まずは主演にショーン・コネリーが復帰!
当時、世界最高額のギャラを手にしました。

そして、「ゴールドフィンガー」の監督、ガイ・ハミルトンを再起用し、主題歌は、やはり「ゴールドフィンガー」を歌ったシャーリー・バッシーを招くなどゴールドフィンガー印がこれでもかと目立ちます。

また、ゴールドフィンガーが「金」だとすると、それ以上の輝きを!ってな感じで、今作はダイヤモンド💎(笑)。分かりやすいほどの娯楽発想。

僕の大好きなロジャーボンドへのブリッジとしてもバッチリです。さすが、ガイ・ハミルトン。娯楽ボンドの戦犯をガイ・ハミルトンに見る方もいるようですが、娯楽ボンド推しからすると、ガイ・ハミルトンも今作も大好きよ(ˆωˆ )フフフ…
これを推し進めてのロジャーボンドですからね。

でもさぁ、フィルマのスコアでは、今作が1番低くない?平均スコア3.2とは(> <。)
みなさん、ギャグ路線はお嫌いのようで……。



おなじみのキャラクターもいるよ。
M役のバーナード・リー
そして、Qはデズモンド・リュウェリン
マニーペニー役もロイス・マクスウェル
シリーズものはこうじゃなくちゃ( ̄^ ̄ゞ

でも、Qの出番が多かったのは良かったけど、秘密道具が少な過ぎ~😂😂😂

その代わりと言っちゃあなんだけど、スペクターの技術力が高いのよ。
ブロフェルドが飛ばすロケットとか良いよね~。
製作年の1971年は月面着陸も済んで、いよいよ宇宙時代に突入ですからね。
練習用の月面車も出るし( ˘ ˘ )ウンウン
それで、チェイスとか、実用性は無視(笑)
あと、潜航艇のデザインも良かったなぁ。
潜らないけど……(๑˘・з・˘)


他にはCIAのフェリックス・ライターが登場。
今作で演じるのはノーマン・バートン。
毎作俳優が変わるのもお約束( ¯−¯ )フッ
でも、ぽっちゃり過ぎよね。


スペクターのブロフェルドと猫も再登場!
オープニングシークエンスでの猫の瞳からシャーリー・バッシーの歌までの流れ、サイコーですよね。
ブロフェルドは完全にコメディリリーフ😱
ラストも残念だ⸜( ¯⌓¯ )⸝



スペクターの配下の殺し屋は異色だったなあ。
これ、いわゆる新機軸?

それがキットとウィントの2人組。
飄々としてて、全然強そうじゃないのに、ボンドは何度も殺されそうになる。ある意味、彼らも不死身か?
と思ったら、不死身じゃなかった~(笑)


もう1組は、なんと、女性2人組。
あら、殺し屋じゃなくて、ホワイトの護衛係だった( ¯−¯ )フッ
黒人のザンパーはダンサーのトリナ・パークス。
体操選手のローラ・ラーソンはバンビ役でした。
本格的な女性の殺し屋のはしりよね。



ガイ・ハミルトンのアクション演出も悪くない。
今ならやり過ぎマイケル・ベイか?(ˆωˆ )フフフ…
ショーン・コネリーの格闘シーンは減ったけど、ラスベガスのカースタントなんか、当時としてはかなり頑張ってた。真っ赤なマスタングの肩輪走行とかすごいでしょ?
アメリカが舞台で、Qの基地以外ではアストンマーチンが出ないのは残念だけどね。走らせて~。

ラストの海上油田基地での戦闘とか、ロジャーボンドに繋がっていくように思いましたよ~。







今回はプチ音ネタ💩ウンチクンです!

音楽は今作ももちろんのジョン・バリーですが、今回の主題歌はシャーリー・バッシーの歌う「ダイヤモンドは永遠に」です。監督のガイ・ハミルトンが大ファンだからとか。この曲も「ゴールドフィンガー」程ではないなしても、ヒットしましたね。僕も大好き( ˘ ˘ )ウンウン、フォーエーバー





【おまけ:今作のボンドガール】
今作のボンドガールは、シリーズ初めてのアメリカ人女優ジル・セント・ジョン。
ティファニー・ケース、透け透け過ぎよね。
特に、あの黒のドレスはめっちゃ好きでした。
あとは、ほとんど水着かってくらいにアピールしてましたなぁ(ˆωˆ )フフフ…


プレンティ・オトゥール役のラナ・ウッドもゴージャスでしたね~。カジノのドレスはすごい。
個人的にはジル・セント・ジョンよりも好き😆
ボンド、もったいなかったよね~(笑)


ということで、最後のコネリーボンド「ダイヤモンドは永遠に」でした(^o^)ノ
全体的に突っ込んでなんぼ、の出来ですが、それを楽しんでね~。キレはないけど、僕は憎めないショーン・コネリーのラストボンドでした( ̄^ ̄ゞ

それではみなさん、また次回の月イチジェームズ・ボンドで会いましょう\(^o^)/