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奇跡の海のTaTのレビュー・感想・評価

奇跡の海(1996年製作の映画)
4.2
全身不随になった夫とそれを支えるクリスチャンの妻の話。

愛とは?献身とは?と投げかけてくれるベスの生き方には心打たれるものがあった。
彼女は彼女なりに裏切るものなく生きていて、純真であるがゆえに全てを受け入れてしまう。
そんなベスを見放す教会の戒律は男尊女卑的で、本当の意味での信仰とは?というのも問いかけているように見えた。真っ直ぐに生きる人間ほど損をする世界は無慈悲だなと思う。 
       
ただ最後はどん底に落としてくれるのかと思っていたら、意外とトリアーらしくない終わり方で拍子抜け。
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