このレビューはネタバレを含みます
第一章始まりの一枚絵、これテオレマだよなぁと思いながら…。開放者のヤンとマグダラのマリアのベスと聖母のドド。服は抑圧(禁欲)と開放、鐘は神と恍惚の象徴、ヤンはベスの服を一枚ずつ剥ぎ取り彼女を天国へと…
>>続きを読む信心深い女性が夫を見つけて結婚したあとに試練にあう話。
やはりカメラが揺れまくるので、見ていて辛い。
話も悪意があるように感じてしまった。
監督は無神論者らしいが、それをふまえると信心深い人間と、…
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「信じるものは救われる」という美しいメッセージを、わざわざ残酷なストーリーで描いたトリアーらしい人間讃歌のお話。
主人公は死んでしまったけど、「彼のために」娼婦となり、結果、彼は生還した。だから、…
外の者である彼と結ばれることで得られるもの。
それは音楽だと冒頭で語られる。
ここでいう音楽とは、性の喜びを暗喩するものだと思う。鐘の音が取り戻される時、彼女の復活を通して、性の賛美が行われる。そし…
「地獄に落ちろ~」な葬儀も凄いけど、極端にその逆を行く唐突なラストも凄い。
夫が快方したことで、等価交換的に妻の自己犠牲が肯定されたかにみえる構図が憎たらしい……。
監督の悪魔の微笑みが透けて見えな…
信仰と愛という陳腐とも思えるテーマをも唯一無二の表現に昇華させる脚本と演出。
幸せになれない女性主人公と彼女を見捨てず支えようとする友達/親戚という構図は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と共通してい…
私はかなりベス寄りの人間なので、共感すると共に嫌悪感もある。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』もそうだった。ヒロインは2人とも自己犠牲を美徳と考える。ただの思い上がりなのにね。
私も「この試練に耐えれ…
黄金の心はここから始まった
ラース・フォン・トリアーの黄金の心三部作の1作目である『奇跡の海』抜群の選曲で区切りを彩りつつ、愛と教会の新しい視点を与えてくれました。
この映画では教会の信仰心を遵…