デパルマ

ユニバーサル・ソルジャーのデパルマのレビュー・感想・評価

ユニバーサル・ソルジャー(1992年製作の映画)
2.5
ユニバーサル・ソルジャーは、90年代の「ランボー」だ。ロボットのように従順だったユニバーサル・ソルジャーが突然のフラッシュバックによって制御を失い暴走するのは、ベトナム戦争から25年が経っても未だに帰還兵がPTSDに苦しんでいて他者と上手くコミュニケーションが取れず、社会に馴染めないことのメタファーであり、彼らが一度死んでいるのは戦争によってそれまでの人間性を失ったことを意味しているだろう。ラストの「戦争は終わったんだ!」「おれには終わっとらん!」という叫びは、まさにランボーそのもの。ヴァンダムが裸になってヒロインに追跡装置が埋め込まれているから身体の硬い部分を探してくれと頼むところ中々えっちで良かった。けどもう少しコミカルには出来たと思う。ヴァンダムがあの端正な顔で子供みたいにマイペースなのはかわいいけど、ヒロインが魅力的ではなかった。ジェニファー・アニストンのように親しみやすいコメディエンヌだったらもうちょっと楽しめたかな。
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