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荒野の決闘のeigajikouのレビュー・感想・評価

荒野の決闘(1946年製作の映画)
4.0
BSプレミアムシネマの録画で。
バート・ランカスター&カーク・ダグラスの『OK牧場の決斗』より豪華な雰囲気。(どちらの作品も主題歌が有名。本作の『いとしのクレメンタイン』を子どもの頃の私は勝手にフォスターの『故郷の人々』(スワニー河)みたいな曲かと思っていた🙄)
モニュメントバレーに作ったトゥームストンの街のセットのロケによる周囲の環境が活かされたショットが多く素晴らしい。
ディレクターカット版といえる非公開試写版は廃棄されていたと思われていたが実は公開版のフィルムに紛れ込んでいたというフィルム時代のアクシデントが結果的に幸運なミスとなった。
完全なディレクターカット版は『静かなる男』風味が強かったのかな。
陰影が深いショットがカッコいいし、ラストの決闘シーンの土埃の演出が与えた影響は大きそう。

本作でのヴィクター・マチュア(ドク・ホリデイ)がサルマン・カーン似に見えてしまった。
チワワ役の23歳くらいの時のリンダ・ダーネルが大人っぽいしとても魅力的。
クレメンタインの清楚なキャシー・ダウンズが当時22歳で初々しく(芝居もまだ少々慣れてない感じ)惚れるワイアット・アープ役のヘンリー・フォンダ(42歳)との年齢差が気になってしまったのだった。
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