小川一輝

荒野の決闘の小川一輝のレビュー・感想・評価

荒野の決闘(1946年製作の映画)
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グラス、柵、ランプ、白いハンカチ。そんな物たちが画面を律している瞬間、思わず映画だなぁと得も言われぬ感慨に耽ります。チワワの歩く廊下が無限の距離に感じ、屋外の青空がガンマンたちを密室的に閉じ込めます。ワイアット・アープとクレメンタインが別れるラスト、クレメンタインを前から撮ったショットに心動かされながらなぜか間違ったものを見ている気がしました。
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