Ark

荒野の決闘のArkのレビュー・感想・評価

荒野の決闘(1946年製作の映画)
3.3
2024-51
元保安官のワイアット・アープは、髭を剃ってもらいに理髪店へ行っている間に18歳の末弟を何者かに殺されてしまう。安心して髭も剃れないのかと思ったワイアットは、子供が安心して暮らせる町にするべく保安官に戻る。
人間ドラマ色強めの西部劇。



たまにクスッとするシーンもありつつ、各人物の人間ドラマがメインで描かれている。チワワ(犬じゃない)とドクの恋模様、病気を抱えるドクの荒んだ心情、主人公の恋心などなど。

1人、2人と大切な人の亡骸を目にする度にワイアットの悲しみや怒りは増していっただろうが、それでも保安官として、そして人間として正しい選択をしたワイアットの正義感や温情が男前。

昔の洋画は何かしらのBGMがずっとバックでかかってるイメージだけど本作は違った。

チワワのその後は?本当に……?

アツい展開を繰り広げる後半、確かに荒野の決闘だった。

本作主題歌の『いとしのクレメンタイン(Oh My Darling Clementine)』、いとしの「マイダーリン」が好きすぎるって歌かと思いきや、クレメンタインが死んでしまったことを酷く悲しみ、助けられなかったことを悔やむ男の悲しい歌だった。
この歌と本作の内容は違うものの、本作にもクレメンタインという名の女性が登場することや、人を亡くしたワイアットの気持ちと歌の中の男の心情が少なからず重なる気がする。
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