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『青葉繁れる』に投稿された感想・評価

1970 年代の若者の青春映画。
下駄を履く仙台の高校生達4人。
東北の訛りが強くて台詞がなかなか入ってこなかった。
中でも、端正で垢抜けた草刈正雄の美しいこと!そして秋吉久美子の初々しい姿が特に素敵だった。
ストーリーは特に面白く無くだったけれど、要所に笑えるところもあり良かった。性に多感な学生達、レイプしようとする女子高生がスクール水着で対抗するところなどは微笑ましいところ。
個性的な俳優の草野大悟、岸田森も出演している。
当時の日本の風景が見れるのも良かったけれど、もう少し洗練された内容が私には好みなんでそこが残念だった。
nagashing

nagashingの感想・評価

4.0
女とやることしか頭にない非モテ3人組が通う仙台一高に、日比谷高校から超絶イケメン転校生・草刈正雄がやってきてすったもんだの大爆笑青春映画。泥くさく野暮ったい田舎っぺ高校生たちと長身痩躯で垢抜けた草刈のギャップがハンパない。下品なギャグ漫画の世界にひとり少女漫画の王子さまが迷いこんでしまったかのような異物感。この身体性の格差をひたすら画的に強調し、仙台の恋愛市場を草刈が荒らしていく前半の笑いと、しだいにボンクラ共同体に取りこまれていく後半の友情がともにたいへん楽しい。性暴力をめぐる認識にちょっと看過しがたい隔世の感があるのが難点か。仙台における「日比谷では〜」が万能すぎて笑える。
4K化された黒澤明監督「生きる」の円盤に同梱されていたフライヤーにて昨年末にDVD化されていることを知り購入。鑑賞は30年ほど前のテレビ放送以来。

我が郷里仙台、そして母校を舞台とした井上ひさし原作の青春映画である。撮影がほぼ仙台市内で行われており、50年前の仙台の町並みの記録としても興味深いし、全編通してセリフがほぼ仙台弁であることも(しかもかなり濃い)昨今の東北を舞台とした作品にありがちな「最大公約数的な東北弁のセリフ」と「妙に優遇されている関西弁と沖縄弁」がまかり通っている状況に微かな不満を抱いている自分としては新鮮な驚きを感じた。(下ネタもちゃんと仙台弁だったしw)

なによりも自分にとってこの映画は、一回り年の違う従兄弟が舞台並びにロケ地となった仙台一高に在学中で(放送部に所属していたこともあり撮影の手伝いをしたらしい)秋吉久美子を休憩室へ案内し一言二言言葉を交わした事を遊びに行くたびに誇らしげに、そしてデレデレに話していた事を思い出し、一度きりの鑑賞の割にはなんだか妙に心理的な距離の近い作品でもある。

この映画のパッケージにも記載されているあらすじ「東北有数の男子進学校において下から数えたほうが早い「稔」「デコ」「ジャナリ」劣等生達3人と東京の名門校「日比谷」から転校してきた超絶イケメン「俊介」隣の女子校に通う「若尾文子」をモデルとした「浩子」たちが、来たるべき文化祭において両校の演劇部が初共演する英語劇「ロミオとジュリエット」を成功させるために奮闘する青春群像劇」

「これはもしや青春≒文化祭を発明したエポックメイキングな作品なのでは?」という前述のエピソードは実は構成上メインではなく「性愛に関する情報量が圧倒的に少なかった時代」の現代風に言えば「陰キャ」3人の発酵しそうなパトスのほとばしりと(陰キャとはいえこの劣等生3人はなかなかに骨太である)東京風のスマートな「蒸留されたパトス」が時に激しく、時に切なく混ざり合って行く様を通して「10代男子の」「男子校という特殊な状況下における」「異性への歪みきった欲望」の顛末と現代の我々が想像する以上に多層的で人々の心理的な距離が近かった時代のさりげないけど現代においては完全に捨て去られてしまった人との真剣な関わりが描かれていると思うのだ。 

稔、デコ、ジャナリの劣等生3人組は「拗らせた異性への欲望」に関しては清々しいほど救いようがないけど、マドンナ浩子の去就に絶望する俊介への「コレジャナイけど純度100%」の同情や、稔の小学校の同級生で知的障害のあるハツ子を思いやる姿には胸を打つものがあった。俊介の姉と不倫関係にあると思しきチョロ松校長への「許しがたい大人の事情」と不逞を働いた自分たちへの「寛大な処遇」への戸惑いなどを通して、3人+1人がいづれ自分たちも否応なく飛び込まなければならない「社会という荒波」の複雑さと遣る方無さを自覚する中で大人になっていく姿を岡本喜八が見事に描いた作品だと思う。

とはいえ、散りばめられた性描写に関してはもう少しスタイリッシュに出来ただろうにとは思うが当時は問題なかったのでしょうから観る側がフィルタリングしながら見るしかないでしょう。(要するにちょっと生々しくて臭ってきそうな描写なんですね。それが岡本喜八らしさなのかもしれないけれど。)

自身の郷里そして母校を舞台だけにあるあるとノスタルジーが刺さりまくりですが、日本映画の埋もれた名作だと行っても過言でないでしょう。

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