月下香

仕立て屋の恋の月下香のネタバレレビュー・内容・結末

仕立て屋の恋(1989年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

🌙2023.09.28_23-132

「死ぬほど切ないだけだ」

アマプラで配信終了間近だったから見たけど
う〜ん...何というかどういう気持ちで
見たら良いか分からない映画だった...笑
恋愛映画なのか何なのか...
全体的によく分からないけど
まあそれはフランス映画だからね

ストーカーおじさんがただただ気持ち悪い上に
特に盛り上がりや山場など無く平坦で印象薄め
感想はとりあえずイールに鳥肌が止まらないって事
何を伝えたい映画だったんだろうか...

自分の家から見える場所に引っ越してきた
好みの女を四六時中覗き見する
ストーカー覗き魔のくせに「見ていたでしょ?」
と聞かれたら「見ていただけだ!」
と開き直っていた時点でダメだった...見るなよ
カーテンつけていないのもどうかと思うけどね
そんな事言ったら話が進まないしこれは映画だけど
とにかく気持ち悪さが勝ってしまった...

エミールに置いて行かれたアリスに対して
付き合っていないのに「私の人生を捧げる」とか
「初めは愛さなくても良い、君のペースでいい」
とかどのポジションでの発言なの...?
ただのストーカーのくせに妄想が過ぎるよ

ラストの警察官の人に向けた手紙にも
「私たちは一緒にいられるだけで幸せなのです」
とか恋人として一緒に過ごした時間も無いのに
2人の総意としてこんな事言われてるなんて
アリスも刑事もビックリだよ
ここまでくると滑稽というか悲しいというか...

タトゥーもどうせ碌でもない内容だと思う

イールは純粋なおじさんではなく
ただの世間知らずで我儘で身勝手なストーカー
ラストは可哀想ではあるけど全く同情は出来ない
これは恋なんかではない

アリスも彼の好意を利用しようとしたり
殺人犯の婚約者を庇い続けるし
挙げ句の果てには罪をイールに被せるし
碌でもない女の子

婚約者のエミールもなぜ殺したかは分からないけど
碌でもない奴だったし
好きになれるキャラクターが1人もいなかった

あと刑事も無能すぎて...イール死んじゃったよ...
落下のシーンも街の人が助ける素振りもせず
何も言う事もなくただただ見ているだけなのが
シュールで温度差が面白かったけど、
それだけ彼が嫌われている事が分かって辛かった

イールがボウリング上手いのは地味にツボだった

あと全体的に音楽は良かった

とりあえず引っ越しは最優先でカーテン付けよう
月下香

月下香