水蛇

仕立て屋の恋の水蛇のレビュー・感想・評価

仕立て屋の恋(1989年製作の映画)
3.9
心底キモい。覗きもストーカーもわたしは一生許す気ないからいじらしさを出されても泣きたいのはこっちだけど、それでもなお映画としてはすごみがある。

階段を転がって足元におちるフルーツ、それを床に手や膝をついて拾うあのシーンがこの映画のすべてを物語っててわけもわからず泣きそう。なんか汚さと瑞々しさがしどけなくしかたなく隣り合ってて見てはいけないものを見た感じになる。すごくいやなエロティシズム。

5歳くらいの頃に親戚のお姉さんが持ってた古いセーラームーンを観てたら敵に手足を拘束されるシーンがあって瞬間的に「エッチだ!」って焦って消そうとした時のあの感覚がフラッシュバックした(おジャ魔女世代だけどおジャ魔女にはそういう緊張感はなかった、セーラームーンは異質)なんで小学校入学前にSMを理解してたのか親に訊いても謎のままなんだけど、とにかくおなじ匂いがした。画面からも自分からも。
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