眠る猫

息子の眠る猫のレビュー・感想・評価

息子(1991年製作の映画)
5.0
小津監督の東京物語を観ているようだった。
三國連太郎さんの田舎に住む父親が、不器用で愛らしく、とても良い。
多くの名優が登場している。この30年で多くの役者が亡くなってしまっていることを実感する。

田舎で一人暮らしをする年老いた父親と、都会で暮らす子供達。
子供達には子供達の事情があり、30年前と今では観ている方も感じ方が変わるかもしれない。

和久井映見さんの原節子さんな役の感じがとても良く、3人でFAXを買いに出かける回想シーンの様子が泣ける。

こういう映画が胸に沁みる歳になったんだなぁとしみじみする。

山田洋次監督の小津安二郎監督への思いが溢れている作品だと思う。
オリジナルかと思ったら、椎名誠さんの原作があるようだった。
眠る猫

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