コーカサス

ガンヒルの決斗のコーカサスのレビュー・感想・評価

ガンヒルの決斗(1959年製作の映画)
3.6
『OK牧場の決斗』『ゴーストタウンの決斗』と並ぶジョン・スタージェス監督の【決闘3部作】の一編。

妻を殺された保安官マット(ダグラス)は犯人を追ってガンヒルにやって来た。
町を牛耳る牧場主で旧友のクレイグ(クイン)と再会するも束の間、犯人はクレイグの息子だった事を知る両者。
クレイグは見逃しを哀願するが、それを断固として拒否したマットは町中を敵にまわし、犯人である息子とホテルに立てこもり、次の列車の到着を待つこと6時間後…ついにガンヒルの決斗が始まる。

“大それた理想を抱いた哀れな男の処刑
を町中が見守っている”
ヒロインのリンダ(ジョーンズ)の台詞通り、犯した罪は法で裁かれるべき理想を頑なに崩さないマットに対し、クレイグを恐れる町の人間たちは誰も手を貸そうとはせず、ただ処刑を待っている。

人が人を裁くその理想とは法か、銃か。

斗いは幕を閉じ、列車に乗り込むマットの哀しげな表情と後ろ姿が印象的だ。

24 2020 #444/2005