鑑賞日記

魚と寝る女の鑑賞日記のレビュー・感想・評価

魚と寝る女(2000年製作の映画)
3.8
鬼才キム・ギドク作品

とある釣り堀の管理人をしている主人公。
そこに、浮気をしていた彼女を殺してしまった男が死に場を求めてやってくる。
彼のことが気になり出した主人公は、彼とともに罪を重ねていく…

究極の愛の物語ですね…
主人公が一言も喋らない。これは監督の得意分野だそうですね。セリフに縛られる世界観が好きではないらしい
魚と寝る女。タイトルがなかなか強烈ですよね。これは主人公が娼婦をやっていて、釣り堀の人に体を売ることから来てるんですよね
メタファーがエグい…知恵袋でガチ考察している方がいたのでコピペさせて頂きますね💦(自分用)
「みる人によっては相当不気味だと思うが、案外究極の男女の愛というのを表現してるような気がした。それに釣り針を喉に入れたり、女性の性器に刺したりして出血がスゴイのにシーンが変わるといつのまにか完治してたり(笑)ちょっと都合良すぎなところもあった。最後のシーンは自分の解釈としては結局あのまま小屋は流されてそこで二人とも死んで水没・・・つまり二人も他の死んでいった人のように最後は水にかえっていったのだと。そしてあの男性のほうが肌かで水草のようなものに入っていくシーンと船の上で女性が肌かで浮かんでいるシーンは「あの世」での二人の関係を暗示してるのではないかと・・・しかもその水草が女性の性器というのはいやはや驚いたが、この男性が女性の性器の中で宿るほど究極の愛が完成したということを言いたいのではないか、と自分は解釈した。とにかく一見の価値ありです。

スカッと爽やかなラブストーリーや勧善懲悪コテコテのアクション映画、視覚的にドぎついだけのホラーやサスペンスなどが席捲している昨今、この映画はテーマもしっかりしていて一つ一つのシーンも大事に撮られ、ラストまでしっかりと魅せてくれました。大部分の方のご指摘通り、「痛い」です。でもその他にも主人公の男には「その立場でこれ以上の安住の地はないだろが」と憤りを感じたり、切なさや哀しさや愛しさややるせなさも感じさせてくれました。観る者にどれだけ多くの感情移入をさせることができるか、そこに監督の手腕が現れていると思います。そこまでしないと男女の愛は表現できないのか?とも思いましたが、映画(芸術)とは多分にデフォルメされるものなので、OKです。ラストシーンの解釈には私も初め困惑したのですが、最終的に男は逃げ、女は破滅に身を沈める、というメッセージでしょうか?ラストに関しては個々の解釈に任せるということで良いと思います。」
水草の考察なんて凄いですよね
自分は陰部を隠すためとしか考えられなかったです。
こういう考察を見るために映画を観ているということも一理ありますな
自分もバッドエンドだと思いますね
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