ぱりぱり

兵隊やくざのぱりぱりのレビュー・感想・評価

兵隊やくざ(1965年製作の映画)
4.0
道理が全く通らない軍隊では、ある人は残虐な暴力でその鬱憤を発散し、またある人は恋に走る。その恋は純粋と狂気に象られていて、危なっかしくもあり、恐ろしくもあるけど、純粋できれいな世界に見えてしまう

自分より勲章が一つか二つ多い兵士に敬礼をしてないとかいう理由で軍隊内で日々殴り合い。戦争のシーンは一切出てこず、喧嘩、喧嘩、喧嘩。
そんな理不尽な軍隊の姿はそういえばどっかで聞いたことあるような...くらいだったけれど、いざ殴り合いのシーンを見ていると、あんまりにも容赦がなさすぎて(本当に殴ってた...?)、途中で少し気持ち悪くなるくらいだった。軍隊の内実を垣間見ることができた気がする。
そして、もう一つ忘れてはいけないのが、恋!!!これは続編もあるから、これからどんどん加速するみたいで、今作はまだブロマンス程度に収まってるかもしれないけど...でも、別れたくないからぶん殴るなんて(そして殴られるほうは殴られるほうで、やり返さないで殴られっぱなしなんて)それはもう恋でしょ!!

田村高廣は元々好きだったけれど、勝新太郎の目元の可愛らしさと、セクシーさ(これは見れば分かるはず....!)にやられてしまった
ゲイといえば中性的なイメージだけれど、こういうブロマンスともいえるようなゲイのあり方もあるのか〜!

これは小説、というか自伝?が原作みたいで、原作も入手しなければ...!