・あらすじ
心を閉ざして生きてきた中東系カナダ人女性ナワルは、ある日、実の子で双子のジャンヌとシモンに謎めいた遺言と2通の手紙を残してこの世を去る。手紙はジャンヌとシモンが知らされていなかった兄と父に宛てたもので、まだ見ぬ家族を探すためナワルの母国を訪れたジャンヌとシモンは、母の痛切な過去と向き合うことになる。
2ヶ月くらい前に鑑賞しました。
でもハッキリ覚えています、素晴らしい映画でした。
序盤は静かですが、物語が進むにつれて次第にそのタイトルの『灼熱の魂』の意味が分かってくるような感じがしました。
母親の死をきっかけに家族の歴史や自分達のルーツを探ることになるのが本作の大まかな流れなんですが、辿れば辿るほど見えて来る母親の過酷な人生と想像を絶する事実。
あんなに静かな映画なのに、ふつふつと湧き上がる情熱に痺れました。
そう思ったのは、今作の"体験感"にあると思います。全く自分の事と関係ないのに、映画のペースや、リアリティ、真実への近づき方といった手法の妙で、気がついたら目が離せなくなっていました。
時系列の操作があるので、若干分かりづらいストーリーかも知れませんが、一見の価値アリだと思います!!