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灼熱の魂のsnatchのレビュー・感想・評価

灼熱の魂(2010年製作の映画)
4.0
……なんてまたこんな映画を観てしまったのか…背中に鉄の塊りのせられたような…😩男女の情熱的な映画なのかと😑
…知らない方がよかったのでは…何で子どもに託すのか…🥶
絶句。そして、これと同じ悲劇はなかったと思いたいのだが、足下は底無し…
以下、中身に触れています








なぜ、遺言として娘と息子に託したのか
自分で探さなかったのか
いやそれは、そこまであの母親にそれを課すのは地獄にずっといろ地獄から出てくるなに等しい

私は映画が描かなかったカナダでの二十年位の間をずっと考える。祖国での全ての出来事が一瞬たりとも忘れられない。ずっと毎日、目の前で遊ぶ双子達の前で、本当に笑ったことは一度もなかったのであろう。自分にまとわりついてくる二人の後ろにいつも失った長男を見ていたのであろう

双子の娘と息子は、母のほんの僅かな表層しか知らなかったわけである

母の全ての過酷な人生の発端は、好きになってはいけない難民の男性を愛し、宗教的にも一族的にも絶対に許されない妊娠と出産だった。しかし彼女にとっては、これこそが一瞬たりとも後悔したことのない、自分を堂々と誇る愛の行動でありその結晶を追って想い一生愛し続け、テロ行為にまで走った

自分が死んだ後、知って欲しかった、笑顔が作れない母親ではなく腑抜けの頭のおかしい母親ではなく、愛の証しのために意思を貫いた自分を。自分という本当の人間を



あの男は…



自分がこの母親だったら、憎まないと思う。こんな事をさせてしまった彼の今まで生きてきた地獄を想像し自分の手から離してしまった事を謝り続け、彼を受容する
きれい事を言っているのだろうかと自分に問うが、恐ろしいが自分の子で想像してみた上での答えである

双子の子ども達とあの子にそれぞれに自分が生きている意味を知って欲しい
この不幸な世界を心底に知り
私という人間がいた事を知り、自分世界を開いて生きていって欲しい
って、彼女は思ったのか…
うちの子どもに身勝手な愛で満ち満ちている私はそう思う


しかし、こんな風に作らなくてもいい作品ではなかろうかとも思う
こんな生きていながら皮膚を剥ぐような肉親の過酷な体験の追体験と出生の秘密を知り一生抱えることに、こんなに巧く計算し尽くされた緻密な映像編集音響でミステリアスに物語るのは…
そして、母の愛で終わらせる…いや全然終わらないよ、終わらせてしまえなーい‼︎🥶
私が死ぬ頃、双子も死ぬ前に、やっとなんとか全てを受容できるのだと思う

これ、1000本記念にしたのだが、、、何で、、もう疲労困憊😩
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