あらすじの
"双子のジャンヌとシモンの母・ナワルは、遺言の手紙を残しこの世を去る。 手紙はその存在を知らされていなかった父と兄に宛てられた物だった。 ジャンヌとシモンは、父と兄を探して母親の祖国を訪れるが、ふたりはそこで母を襲った凄惨な過去を知るのだった。"
が全てのヒューマンミステリ。
現在から過去、過去から現在と時を横断し、中東の宗教対立による戦禍に埋もれた真実を一つ一つ掘り返す度に鑑賞者は徐々にその輪郭を掴むことになる。
謎が詳らかになる度、
藪蛇というかパンドラの匣というか、
知らなきゃよかったが詰まってるびっくり箱を開けて回るけど、
最後のオチには一縷の希望というか、愛というかが託される。
元は劇作家ワジディ・ムアワッドの戯曲「焼け焦げるたましい」だったのを脚色。
骨太ストーリー。