プールサイドで突然放心状態となり、
その後、命を引き取った母。
姉弟に残された奇妙な遺言は、
いるはずのない父と兄を探して封書を渡すよう求めており…
宗教や紛争が絡みながら、母と自分たちの背景を辿っていくミステリー。
父と兄を探す姉弟と、母の過去が交互に映し出され、少しずつ真実に迫っていきます。
特に前半の移動シーンなどやや冗長に感じますが、
本作のスケール感や舞台となる乾いた中東の国を印象付けている気がしました。
知らない方が良いこともあるかもしれませんが、
3人の間にある真実をそれぞれが知ったことで
本当の家族となれたのではないかと感じました。