jun

若いお巡りさんのjunのレビュー・感想・評価

若いお巡りさん(1956年製作の映画)
3.5
曽根史郎の同名ヒット曲にあやかった歌謡映画。日活最初期のスターで時代劇の主演が多い名和宏の珍しい現代劇の主演作。といっても上野駅近くの交番に勤務する警察官たちが周りで起こる様々なトラブルに対処するさまをスケッチ風に綴った群像劇といった雰囲気でどことなく森繁の「警察日記」の都会版といった感じ。「警察日記」で警官を演じた宍戸錠がこちらでも警官役で出演。曽根史郎も警官役で出演していて、出てくるたびに毎回「若いお巡りさん」を一節歌うのが面白い。また煙草屋の娘役の長谷川菊子が使う"しょってる"、"心臓"といった今では使われなくなった言い回しが懐かしい。家出娘役の堀恭子が可愛かった。
jun

jun