ユウ

赤ずきんのユウのレビュー・感想・評価

赤ずきん(2011年製作の映画)
3.8
悪魔退治人を主役とした映画は多々あるが、この映画は、その退治人に守られる民衆が主役。

人狼が暗躍する村にて、村人は人狼に生贄を供することによって襲撃を免れてきた。
だが盟約を破って人狼が襲撃したことから大規模な狼狩りへと発展。
悪魔退治を生業とするソロモン神父が村に来たことにより、村人の誰かが人狼であると知らされ、村人たちは疑心暗鬼になり互いの素性を疑いながら狼に怯える日を過ごす。
その中で赤ずきんことヴァレリーは狼の言葉がわかり、かつ狼から自分とともに村を出るよう誘いを受けるが……

といった流れ。
全体的に伏線に無駄がなく、最終的に「結局あいつなんだったの?」みたいな展開がない。
それぞれがそれぞれに動機を持ち、愛や保身など自然な理由で振る舞っている。

とまぁ、だいぶベタ褒めしながらも4.0未満のスコア。明確な欠点はないのだが、とても心を揺さぶられたとか、そういう感動もなかったため。
そしてラストについて、「なら最初から一緒に居ればいいじゃん!!」と思ったのは私だけではないだろう。

あとヴァレリーを演じるアマンダが持ち上げられすぎでは?
美人かどうかでいえば美人だが、他の女性から加害的なまでの嫉妬を向けられるだろうか。
だって後のゴラムですよ!?
ユウ

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