湯っ子

ションベン・ライダーの湯っ子のレビュー・感想・評価

ションベン・ライダー(1983年製作の映画)
3.5
今は昔。ほんの数ヶ月のことですが、わたくし、坂上忍のファンでした。当時私は12歳、彼は17歳くらいだったと思う。たしかきっかけはラジオ番組だった。繊細さと反骨心を合わせ持った少年の雰囲気でした。「JDボーイ」というシングルも出してた。このJDというのは、なんとジェームズ・ディーンのことなのよ…子供の頃の記憶って鮮明よね、この歌私うたえるもん、誰も知らないだろうけど。
でもって、エッセイも出してたの。「地球に落ちてしまった忍」。こっちもすごいよね。装丁も覚えてる。捕らわれた宇宙人が身体を調べられてるみたいに、心電図とるときみたいな器具を身体にたくさんつけられて横たわってるの。というわけで、当時はちょっとアーティスティックな雰囲気を醸すアイドルとして売り出されていて、JSの私がぽわーとなるにはじゅうぶんすぎるくらいの魅力がありました。
で、このエッセイの中で、「ションベン・ライダー」の出演がすごく自分にとって大きな経験になったということが繰り返し書かれてました。当時はめちゃくちゃ観たいと思い、その後もどこかずっと心に引っかかっていた作品。今回、配信終了間近と聞いて、とうとう観ました。正直、何をやってるのかよくわからなかったという感想なのですが、すげえなと思うシーンはところどころにあり、何より役者さんたちが体張ってることに驚きました。そりゃあこの映画の撮影は衝撃的だったでしょうね。

坂上忍のことを思い出したのが個人的に面白かったので、こんなレビューになってしまいましたが、ずっと気になっていたこの作品を観るきっかけを作ってくださったろくさん、ありがとうございます☆
湯っ子

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