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火の馬のTenKasSのレビュー・感想・評価

火の馬(1964年製作の映画)
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パラジャーノフ初めて観ました。わーい

勝手にもっと落ち着いた作風なのだと思っていたら初手からカメラがエクストリームな動きをするので面食らった。倒れてくる木の視点という…
主人公の子供時代の異様なテンションの手持ちカメラの躍動に唖然とした。かといってこれ見よがしなのではなく、しっかりと動線が計算されているので綿密に演出されているんだなと思った。とんでもない労力を感じる。
主人公の愛する人が死んだら色彩が死んで、カメラの動きが落ち着きを見せるのも良いと思った。
あらゆる面で凄いバランス感覚。お話も観客を置いてけぼりにしないのに、解釈の余地を残している。
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