アランスミシー

火の馬のアランスミシーのレビュー・感想・評価

火の馬(1964年製作の映画)
5.0
2回目
親世代が始めた家族間(民族間)のしがらみ、裏には正教会(ソ連)の陰謀有、はカルマを生み次の世代にも戦争を齎してしまう。
まさに今週起きたアルメニア・アゼルバイジャン紛争を象徴していてとても感慨深い


1回目、2016/4/25
ノスタルジア、サクリファイス、アギーレ、神々のたそがれ、僕の中の傑作選が脳裏に蘇る。


少なくとも今までこんなに色彩に圧倒されることは無かった。
強烈な衣装と背景が世界を構成する。

混沌とした音楽がこの作品世界とマッチした時、情緒の振れ幅が最大になる。

カメラワークの自由さ。それによる情緒の変動が直に伝わるのが心に突き刺さった。
最近見ているフェイクドキュメンタリーもやはりカメラマンが役者と連動して感情の変化を見せてくるからどうしてもグッときてしまう。カメラマンという役者

ソ連時代の映画に今限りなく近いのは熊切監督だと思う。

とにかく強烈な映像が脳裏に焼きついて、一生消えることはないと思う。