泣かせてくれる。
少女エイミーは人気ロック歌手の父親が亡くなってからショックで耳が聞こえなくなり話せなくなってしまった。
聾学校に入れたくない母は、福祉局に追いかけられ人里離れた一軒家から町へエイミーを連れて逃げるが、働かない変わり者ばかりが住む路地だった。
ところが、一日中ギターを弾きシャウトしている若者の歌にはエイミーは反応し、歌で話しかけると歌で返せることがわかった。
ということで、途中から半ばミュージカル仕立てでエイミーと会話することになり、登場人物みなアカペラうまいです。
エイミーの歌声が澄んでいてとにかく美しい。
母はエイミー命で、エイミーを守ろうとするが裏目に出てしまうのが悲しい。母は余裕なく、母もまたトラウマだった。
エイミーのトラウマの原因には泣かされた。
歌の力で少女の自縛を皆でほどいていく。優しさに包まれて。
私は知らなかったのですが、オーストラリアのロックバンドのボーカルが父親役です。