浅野公喜

キラー・エリートの浅野公喜のレビュー・感想・評価

キラー・エリート(1975年製作の映画)
3.2
サム・ペキンパー監督による豪快骨太アクション!と、言いたい所ですがちょっと変な作品。ステイサム出演のものとは関係ありません。

冒頭から大爆発、そしてロバート・デュヴァルが唐突に亡命政治家を射殺して裏切る所から期待は高まりますが、彼に裏切られた主人公ジェームズ・カーンのリハビリを異様に丁寧に描いており長い長い。その後は主人公達を追ってきた白バイ警官に車に仕掛けられた爆弾を手渡したり(後で爆発音)、中国語を聞いて「字幕は勘弁」とメタ発言、ロバートへの復讐はあっさり済むけど死んだはずの彼が微妙に瞬きしていたり終盤には有名な忍者軍団が登場、しかしすぐ退場し残ったアジア人同士の対決を傍観&実況する主人公達と予想を裏切る脱力感伴う展開はコミカルでもあり、人に勧めるタイプの作品ではないながら変な魅力で満たされた作品です。

先日亡くなった「アメリカン・グラフィティ」のファラオ団リーダー、ボー・ホプキンスもそれなりに活躍。
浅野公喜

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