ShinMakita

キラー・エリートのShinMakitaのレビュー・感想・評価

キラー・エリート(1975年製作の映画)
2.0
*追悼・ジェームズ・カーン…出演作過去レビュー



「仕事が汚すぎて、どっちが悪党か分からないんだろ?」
「わかるさ。俺を狙う奴が悪党だ」



コムテグ…それは〈汚れ仕事〉を請け負う民間私兵組織。メンバーのマイク・ロッケンとジョージ・ハンセンは親友どうしの仲良しコンビで、ある要人の警護任務に就いていた。しかしある日、ハンセンがコムテグを裏切り要人を射殺。マイクに重傷を負わせて逃亡してしまった。弾を喰らった左肘と左膝が動かなくなり、コムテグから引退勧告を受けるマイクだったが、ハンセンへの復讐を誓いひたすらリハビリに励むようになる。

リハビリが功を奏し、マイクが杖で外出できるようになった頃。コムテグはCIAからアジアの政治家ユアン・チャンを保護してほしいという依頼を受ける。チャンは今、日本から来た暗殺団とフリーの殺し屋となったハンセンに命を狙われ隠れ家に潜んでいる。彼をピックアップして埠頭に運び、出国船に乗せるのが任務だ。マイクはコムテグに復帰し、以前組んだドライバーのマックとガンマンのミラーを従え、チャンの護送に当たるのだが…




「キラーエリート」。
ペキンパーの異色作品です。




1970年代のカンフー・カラテブームにあやかったアクション映画なのは否めませんが、ギャビン・ライアルの「深夜プラス1」のようなプロットと、落ちぶれ3人組が意地を見せて敵と戦うという展開には熱くなれますね。3人組…ジェームズ・カーン、バート・ヤング、ボー・ホプキンスの絆が見どころです。
そして前半のカーンとデュバルのじゃれ合いシーンは「ゴッドファーザー」以上に兄弟っぽく見えました。

ちなみに脚本は、みんな大好きスターリング・シリファント。妻のティアナを出演させるという条件で引き受けたそうです。しかしそのティアナさん(チャンの娘役…デュバル御大に人質にとられる小娘ね↑)、態度悪くてスタッフにめちゃめちゃ嫌われたそうな。
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