「ミッション:インポッシブル」シリーズ、第4作。
『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』など子ども向けアニメーション作品を代表作に持つブラッド・バートがどういう経緯かこのようなガチガチのスパイ・アクションムービーの監督を務める。
✏️コード・レッド
2010年代に入って初のシリーズ作品。
過去作ではIMF内部の裏切り者を突き止めたり、生物兵器が悪の手に渡ることを阻止してきたイーサンが今回対峙するのは「核戦争の危機」。
他のスパイ映画でも描かれることの多い「核戦争の勃発を止める」というテーマ。
核ミサイルの発射コードを手中に収めた敵役を世界中どこまでも追い回し、核のスイッチONを阻止するとともに自らに着せられた汚名をどのように払拭するか…?
「テロリスト」の容疑をかけられているためアメリカ本国はおろかIMFからの支援は一切ナシ。
あるのはわずかな物資と3人のチームメンバーのみ…
孤立無援・四面楚歌なこの状況、イーサンがタフに難局潜り抜けていく姿は実に爽快で痛快。
✏️マタヒュン・クライシス
高いビルの上から下を見下ろした時におマタの間が「ヒュンッ………」ってなる現象…
アレって男だけじゃなく女性にも起こる現象なんだろうか…
やはり何といっても本作のベストシーンはドバイの高層ビルで行われた決死のよじ登りアクション。
さすがにこのシーンはスタントマンやCGを使ってるよな…?
と思い調べてみたら、命綱こそつけているものの基本的には生身で本当にビルをよじ登っているし、部屋へのダイブシーンもクレーンカメラを使って撮影しているというクレイジー加減。
さすがはトム。
そうやって体を張っているだけあり、イーサンがビルの下を覗き込むシーンでは「うおぉ…」。
ガラスカッター?がショートしてビルの壁面からずり落ちそうになるシーンでは「うわっ!」。
ミッションを終え部屋へダイブするシーンでイーサンが頭をぶつけた際には「っ痛~~~」と思わず声が漏れ出てしまった。
その後のアクションやカーチェイスシーンはいずれも思わず手に汗、息を呑む緊張感たっぷりのものばかりで時間を感じさせず飽きがこない。
ミッション中にイーサンやチームメンバーのベンジー飛ばすジョークも過去作に比べると洗練されたものになってきていて好感。
キャスト陣に目を向けると、過去にイーサンと少なからぬ因縁を持つ分析官・ブラントを演じたのは我らがジェレミー・レナー。
MCUでのホークアイの姿しか知らないので、エージェントとして活躍するシーンは新鮮でカッコいい。
敵役ではあるが、女アサシンのモローを演じたのはレア・セドゥ。
どこかで見た顔だな~、と思っていたら、本作と同じスパイ映画の人気シリーズである「007」シリーズ2作でボンドガールを演じていた。
2大スパイ映画シリーズ作品でヒロインと敵役を演じたのはちょっとした快挙(?)
それにしてもキレイな女優さんだ。
☑️まとめ
トムの役者魂と、泥臭く…いや、砂臭くも美しいアクションが見事に融合した傑作。
ミッション完了後には”おなじみの二人”も友情出演。
特にそのうち一人は…
かくもスパイ業というのは、大切な人と一生結ばれぬ仕事である。
次なるミッションの知らせを受け、ゴースト<幽霊>のように消えたイーサンの姿。
彼の次なるミッションとは果たして…
<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★★
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★★☆
🏃♂️テンポ:★★★★★
🎬2023年鑑賞数:60(26)
※カッコ内は劇場鑑賞数