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輪舞のtのレビュー・感想・評価

輪舞(1950年製作の映画)
3.9
一人の狂言回しが、これが映画であることを高らかに宣言しながら、空々しい恋愛劇を円環形式で紹介して行く。
結局、肉体関係しか確固たるものは無いんじゃないかという作者の悟った恋愛観を感じてしまった。
それが正しいか否かは別として(そもそも狂言回し役は一貫して一人の男性である)、単純にカメラが良い。魅力的極まりないイントロダクション部や、歩くカップルを追う長回しの流麗さよ。
シモーヌ・シモンが出てくるエピソードが何となく好き。シモーヌ・シニョレも出演しており名前が紛らわしい。
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