湯っ子

人生はビギナーズの湯っ子のレビュー・感想・評価

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)
3.2
20センチュリーウーマンの余韻が冷める前の鑑賞。
マイク・ミルズ監督のお母さんの話の次は、お父さんの話と思って観ました。
お父さん役のクリストファー・プラマーは本当に素敵。
彼の人生は、ゲイをカミングアウトしてから始まったのかも。その時間の多くは闘病期間でもあったのだけど、彼の表情は満ち足りて幸せそうだ。

反対に、オリヴァーは何か辛気臭い。アーティスティックな仕事をしていて、パーティーにフロイトの仮装をしてセラピーの真似事をしたり、夜中に落書きしたり、優しくて面白いのに、いつも自信なさげでボソボソ喋る。
息子のオリヴァーの人生の始まりは、アナとの出会いなのかな。

ハルとオリヴァーは、人生の「ビギナーズ」。

20センチュリーウーマンの時よりも少しだけエキセントリックな感じがするお母さんだけが、早々と人生を始め、ひとりで人生を全うしてしまったように見える。

ジャケットの印象から、もっとポップで笑える作品かと思っていたので、ちょっと拍子抜け。
何度か寝落ちしてしまったが、優しい映画だとは思う。
正直、オリヴァーとアナのシーンは退屈だった。お父さんハルの楽しげな様子をもう少し観たかったな。
犬のアーサーはとてもかわいかった。
湯っ子

湯っ子