ススピヨ

人生はビギナーズのススピヨのレビュー・感想・評価

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)
4.9
ここ数日に打ちひしがれている。
救いを求めて観るぞマイクミルズ、頼むぞ

好きなものや人は大抵すぐ確信できる。
生成りの色がすき、静かなスピードとゆるやかな音が好き、この淡々とぼそぼそした音。
差し込まれる鮮やかな色みの可愛らしさ。効果的だと言おう。ふと流れだすポジティブな音楽も。安心するし、心地よくて好きだ。

動物にアテレコしてて不愉快じゃなかった例を人生で初めてみた。
犬は犬として、人は人として喋ってる。でも対話しているというかんじではなくて...
都合のいいことばかり相手に喋らせてるだけの茶番アテレコかと思えば、図星を、弱点を?つつき合っているような。
これは動物と付き合っていく上で起こりうる、リアルに感ぜられるポイントである。

アナはひと目見て芯の通った女なのがわかる。イコール変なことをする人でもある。
弱々しいとは違って、それでも女らしくて(つまり華奢だってことだけど)、チャーミングだね、とっても。
キーラ・ナイトレイも似た印象を受けたけど、まず顔が似てないか?顎とか。わたしの好きな女が一貫してるってことかな

正しいことなんて言わなくてよくってさあ、
正義の反対が正義ということだって、わざわざ言わなくていい。
その人がどうでもいいと思えばどうでもいいことなのだ。
結果誰かに愚かだと思われても、そう思ったそいつが愚かだと、こちらがそう思っておけばいいってわかるのに。

アーサーはほんとに可愛いし、すごく良い家。カーペット敷きの家ってサイコーなんだよな。譲れないポイント。
”居心地の良い家 食べ物 飲み物 友達 私“

悲しみを受け止める準備と、その恐ろしさを教えてくれて、
それでも楽しむ人生の豊かさを教えてくれるから好きですこの映画は。
ススピヨ

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