Ludwig2

イリュージョニストのLudwig2のレビュー・感想・評価

イリュージョニスト(2010年製作の映画)
3.7
1950年代末、奇術師(マジシャン)など1世代前の終焉と新しい時代の幕開けを、1人の老奇術師と少女の生活を通して描くもの。映画やロックなどに取って代わられ、行き場を失いつつも、自動車工場やしょうもないアルバイトで食いつなぎつつ、少女に夢を与える老人と、都会に触れて明るくたくましく成長していく貧しい家出少女の姿が上手く描かれている。そんな状況でも悲観せず最後には引退して故郷に帰る老人と、恋人とロンドンで生活を始める少女のが描かれており、2人とも前を向いて歩いていくところがよかった。
少女はスコットランドだが、老人はフランス人、腹話術者はドイツ人のようなので、ロンドンでの暮らしは大変だったろうと思う。
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