爆裂BOX

AVN/エイリアンVSニンジャの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

AVN/エイリアンVSニンジャ(2010年製作の映画)
3.8
スシ・タイフーンレーベルの第一弾作品ですが、楽しめました!
ストーリーは忍者版「プレデター」という感じでひたすら忍者とエイリアンが戦うというあって無い様なもので、アクションシーンを楽しむ作品ですね。
そのアクションシーンはカッコよかったです。最初の対忍者戦も良かったですが、本番のエイリアン戦は尻尾やトサカ等身体のありとあらゆるところを武器にするエイリアンとの戦いは燃えました。丸まってコマのように回転しながら飛び掛かってくる所も面白い。特にラストの戦いは主人公とエイリアン双方が日本刀を構えた所に「前略、道の上より」のカバーのBGMが絶妙でメチャクチャ燃えました。エイリアンは日本刀だけじゃなく、連発銃まで拾ってすぐ使いこなせる所は凄い。プロレス技まで飛び出す肉弾戦は素晴らし過ぎです。クライマックスでは翼生やして空飛ぶエイリアンとしがみついた主人公の空中戦が展開されます。
主演の三元雅芸ややけにエロい雰囲気漂うくのいち役の肘井美佳等出演者も動ける人で、エイリアンも着ぐるみながら動けるのでバトルシーン見応えあります。後、年長だけどヘタレニンジャのネズミが開発した手裏剣と駒が合わさったような武器や上記の連発銃などの特殊武器も面白い。
全体的にこれ系にありがちなコメディよりですが、あんま笑える所は無かったですね。エイリアンに操られた忍者たちの「ファッキュー」連呼や口の中に手を突っ込まれてえらい顔になる柏原収史や肘井美佳のバトルでの駅弁ファックシーンは笑いましたが。
一応、戦国時代が舞台だけど、茶髪や金髪、ピアスをつけた忍者たちや近未来っぽい忍者コス等時代劇っぽさは全くないですね。
森の中で罠仕掛けてエイリアン待ち構えるシーンや、拉致されたニンジャが吊るされてるシーンはモロ「プレデター」ですね。
エイリアンの造形も着グルミ丸出しで、上記と合わさって大人の戦隊物という感じですね。エイリアンの顔がイルカに似ていてやってる事の割には凶悪さを感じませんでしたね。もうちょっと凶悪な顔にしても良かったんじゃないかな。エイリアンの幼体はキモ可愛かったです。
スプラッター描写やハジケップリは「ヘルドライバー」と比べると大人しめですが、それでも地面に引きずり込まれて下半身骨だけになったり、胴体真っ二つに引きちぎられたり、首チョンパされたり、襲撃された里に転がるバラバラになった死体の数々等それなりにグロく充分楽しめました。
整合性ガン無視のアホ映画ですが、アクションシーンやグロシーンは力入っていて楽しめました。スシタイフーンの中では大人し目ですが、その分一般の人も見やすいかも。ハリウッドリメイク決定と書いてるけど、いつまでたっても公開どころか制作のニュースもないし、企画凍結か立ち消えになったのかなぁ…