アバダケダブラ屋

犯罪河岸のアバダケダブラ屋のレビュー・感想・評価

犯罪河岸(1947年製作の映画)
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フレーム、照明、音楽すべてgood

カットとカットのつなぎ方も秀逸。

そして間違いなく怖い映画!

ピアノがぶつっと止まる。
成金爺さん。扉を閉めたと思った直後ぬっと顔出してくる。
ピストル持った夫。鏡越しの顔に影が差す。
ブロンドが集められた部屋。舐めるように一人一人ゆっくり撮っていく。緊張感。
取り調べ室。ある演出を境に部屋がぐっと暗くなる。
自殺未遂のシーンは言わずもがな。

夫婦の他者性がある出来事をきっかけに決定的に露出する!黒沢清的。というより黒沢清がアンリジョルジュクルーゾー的なのかな。閉ざされから開かれへの流れもまさに!