Casablanca

犯罪河岸のCasablancaのレビュー・感想・評価

犯罪河岸(1947年製作の映画)
4.0
ショウビジネス界に身を置く夫婦(シュジー・ドレール、ベルナール・ブリエ)の愛憎と殺人事件の謎解き。

映画の始まりからしばらくは、犯罪の匂いのかけらもないが、徐々に緊張感を高めてゆく脚本は良い。

開始40分頃に満を持して登場するルイ・ジューベが後半を圧倒的に支配し、アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督得意のどんでん返しに繋がる。多少説明的な台詞が多く、古さも感じないわけではないが、警察ジューベの謎解きの過程は緻密で、確かに刑事コロンボを先取りしている感じはある。

そこここに散りばめられる小ネタもよい。