ミレニアムシリーズの中では異色の本作。
ゴジラのデザインも歴代で一番怖い。
本作のゴジラは第二次大戦で亡くなった大勢の方々の象徴として描かれている。
そして現代の日本人がそれを忘れてしまっているが為にゴジラは日本を襲うのである。
ゴジラはシリーズを重ねるごとにそもそもの核、原爆の象徴という設定が薄れていってしまいヒーロー的存在になってしまう。
だがこの作品はゴジラをもう一度戦争のメタファーとして描くことで本来のゴジラ像を取り戻している。（作中では第五福竜丸のポスターが貼ってあるシーンや原爆を思わせる描写もある）
この様な映画が公開当時とっとこハム太郎と同時上映だったのが、今思えば驚きである（当時小学5年生で入場者プレゼントのゴジハムくんを貰った）
日本人としては、8月6,9,15日は忘れてはいけない。
この映画を観る事で思い出すのもありだろう。
