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ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃のkadocksのレビュー・感想・評価

3.0
ロードショー当時、凄く好きだった。
再見して、金子さんの怪獣愛はわかるし、好きなシーン多いけど、今観ると気になるシーン多い。
やはりガメラは超えられてないんだよね。

平成ガメラは最終的におかしなことになったけど、積み上げたものはその後のSF怪獣映画を、日本だけでなくハリウッドさえ変化をもたらした。

その金子修介がゴジラを撮ると言うワクワク感が当時はあって、ちょっと下駄を履かせて評価してたのだろう。

まず主役の新山千春が酷い。台詞は読めない、いつも同じ顔してる、肉体のリアリティがない。
宇崎竜童の古風な軍人風は時代錯誤すぎるのであの演技もおかしくはない、けどやはり疑問符がつく。
なぜこの重要なキャラクター2人にこんなヘタクソな2人を配したのか?
ガメラシリーズと同じ置き方ではあるんだけど、この2人をキャスティングした事自体がこの作品をまず失敗作にしてしまった。

そしてCGの怪獣たち。
ガメラシリーズで観た事があるようなシーンはまあね、いいよ。
CGのキングギドラはもはやポケモン。
ゴジラの造形も顔は凶悪で良いが、下半身がもうホントに笑
横浜バトルはゴジラvsモスラを裏書きしたようなもの。

バラゴンは可愛く、モスラも美しいが、象徴でしか現れない小美人。
ヤマタノオロチを模するキングギドラはやはりつまらない。
やっぱりキングギドラは宇宙怪獣なんだよね。絶対的な力が美しいんだよ。
ゴジラが光線を吸収して破壊される怪獣じゃないんだよね。

なぜ日本を襲うのか。その呪術的なテーマもガメラほど美しくならなかった。

もう一回金子さん、撮りません?
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