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都会の横顔のDAGのレビュー・感想・評価

都会の横顔(1953年製作の映画)
3.5
清水宏監督。1953年作品。
この映画のすごいところは銀座の群衆を
そのまま映画にしているところ。
映画の主人公と同じ目線で銀座をぶらぶら、
まさに1953年のザギンを「銀ブラ」しているかのような錯覚を覚えるぜ。
1953年の映画としてはちょいとすごいな!
いや、1953年だから出来た撮影なのかな?
群衆はエキストラなのか?すごく自然。
そのあたりは同監督作品の名作、
日本映画初の全編オールロケ作品といわれている?
「有りがたうさん」を制作した
清水宏だからこそ出来た力技だと思うだよ。
しかし、この映画は話があまり面白くないだ。
なんだかパッとしない。そこがもったいない。
「有りがたうさん」のように謎の女、
桑野道子のような存在がいれば、
もっと面白い映画になったであろうになぁ。
あぁ、桑野道子がいれば!
でも稲子のオーバーオール姿が
かわいいから良しとしよう。
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