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都会の横顔
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『都会の横顔』に投稿された感想・評価

Hiroking

Hirokingの感想・評価

3.0
〖1950年代映画:人間ドラマ:東宝〗
1953年製作で、東京の銀座を舞台に迷子の親探しをする人々を描いた人間ドラマらしい⁉️
なぜに交番で待たないのか?となる作品でした😅

2024年459本目
✔『都会の横顔』(4.5p)及び『せなせなな』(3.6p)『ついのすみか』(3.4p)▶️▶️

 驚異的傑作である(。清水については作家活動の晩年10年~といって年齢は50代だが~の映画史のトップから退いたような時期の作さえ、何度そう言った事か。5度ではきくまい)。昭和28年というと、あきらかに日本映画が世界のトップにあった年だが、その世界を制した大傑作群の中で、小津·溝口·木下·成瀬·マキノ·佐分利らと覇を競ってもおかしくない作への初見参。
 当時のスター連が惜しみなくあちこち·また間置いて繰り返し現れるが、それの個性や華やかさだけに惹きつけられる事はなく、世相·社会階層·その上位程狡さと自然一体が導かれるだけで(ずっと編中「待ちぼうけ」の奴も)、しがないが·また、皆何処かに善意(の意識)を失わず持ってて、こまっしゃくれて利口な迷子の5歳の少女と、銀座の私用や仕事の間で、右往左往の運命を味あわされる。清水は当代一のカメラワーク実践の天才でもあるが、元々は、予算·田舎ロケ·素人起用のせいもあって、カットを割らずカメラも複雑には動かない、ストレートな直線的な、結果印象大胆なものが主だが、今回は、昇り調子止まらずの映画会社の余裕と社会的信用のせいか、終盤を除き、端折らないまんま時間と空間と絡み捌きの間、カメラは一般的にも限界のアクロバティックかつナチュラル無理ない偉業を実現してく。東宝という会社からの要求の分かりやすい汎用的スタイルだとしても、自分の側に引き込み、史上例のない、完璧な映画と日常世界の造型·呼吸を実現している。魔術に近いが、そこに無理強いの力づくは一切なく、近場だけでなく向かいの舗道での人々動き越しに、小さくも正確な主人公らのアタフタを収めてもいる難業がスマート·ダイナミックに難なく行われ、カメラが建屋越しかまま中へ横滑りする横移動の間に行違う逆動きや出入りの組が収められる軌跡も普通に複数実現されてる、一組の動かし方·方向でも迷い避けて行きつ戻りつする。何気の縦の図が力強い人間の内外の関係性と運動の立体の可能性を示す。デパートに入っても移動は淀みなくながく、屋内で大クレーン?えっ⁉と思うと素早くパンし、そこエスカレーターに乗っているヒロインが捉えられる。そもそもローや目高さはあっても、前後や左右に直線的だった従来から、斜めに流れ曲がったり、逆自在切替が行われたり、長回し固執でなく、寄り·その段差や切返し·90°篇前後角度変も、リアルさ失わず入り、一見通常デクパージュにも抵抗なし、の予測外し外しのもの。俳優でないエキストラ·その群集行動も、完璧に差配されている。光線·街並み·空気·活気·茶目っ気·全てがスポイル全くなく、とめどなく活気づく。俳優も群衆も、ロングもアップも区別なく息づき休まない。フォロー延々め、は全身ばかりでない特徴的動きのピックアップ対応の寄りも、関心対象物も繰り返しアップいれも。それでいて構図の立体力·美学的吸引力が艶もってあり続ける。
 全く清水は、こうだろという予想·期待を常に裏切り続ける、上回り続ける。新参で、作者没後から大きく過ぎての40数年のファンでしかないが。こんな恒に期待外れ=上廻りの作家は、他には例の2人のR、しかいない。それにしても、現実、その流れ、流麗で夢幻へも墜ちかねない·いや誇らしい、完璧さ、操作を成し遂げた映画のリアルな魔術の前例は、ムルナウという名前しか思いつかない。いかがわしさまるでない、真正の空前マジック。夢の視覚から、現実の手応えを真に与えくる。 
 銀座の絶え間ない人の動き、それを当てにしての靴磨きやサンドイッチマンら、その中から一人ずつ男女、2人は互いを意識しないでもないが、現実世界観にギャップで進展や認識は僅かずつ。迷子の子供照会歩きも茶飯事、がまた近づける。「日に一度は銀ブラ」欲求自然と、前もっての(別)異性求め、掛け持ち渡り歩く、綱渡りの、途中出会う知り合いの面倒見いい(筈)余裕ある人ら。そのハント達成も兼ねたあり方に、迷子の子供は目ざとく着いてく相手を変え、一堂は通りや食堂で鉢合わせ、日劇では入り混じりカップル勢揃いとなり、互いへ牽制しあい、その時手の内にある迷子の子を利用する。その身勝手·内の本質冷たさは、若く不安定な女~少女こそ、体面なく見抜き·辛辣に口にする。犯罪の蔓延·ネズミにすら集まる野次馬あり方は、当の娘捜す母親の、翻弄されての不安定フラフラ万引き御用に持ってゆき、取調中に娘を連れて母探しの最初のカップルの届け出に会わせる。
 終盤映画はスタイルから言えば、それまでの高みさえ否定するに至る。シャッターが自身動感持って降ろされが二場で、そして一気ネオン照明の夜間大都市景に飛び、人力車のバックはスクリーンプロセス、そして警察署内の取調を中に置いた移動も人工的な長廻し、と映画表現の敗北を一転顕わにして(が、映画の中の現実は、取り調べの松竹時代の盟友大山の口調など、非情な環境に卑屈に負けたわけではない)、映画を総体的に捉え直して終る。何たる作家。
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 急に今の映画を打出さないマイナー作品の現状を確かめたくなる。清水から映画は完全後退してしまったか。井川耕一郎という、全く存じ上げない方の追悼上映3番組の一つ『せなせなな』『ついのすみか』を覗く。8ミリフィルムの’80年代2作品。自己や取分け肉親の息苦しさの実感·共有深化、目的行動果たさず明日送り、只一緒にいるを繰り返す選択、全てが解決や未来見えない中で育ち生まれるウキウキ感、固定されず流れ極まらぬ惰性の日常化を、具体描写より、台詞·達観ダルい風情·字幕で描いてく、反活動写真·文学崩れ的二本。特に一本目は部屋内は低い座卓下から庭戸へ這い動くのへ見下し降りて見上ぐカメラ、パンティルトやズーム·寄りカット·縦図で沿う野外、での盗み食い·捜し物忘れ·繰返し逢瀬口実のポイントなし·アフレコのダラダラ長廻し、忘れられはみ出し缶の桃膨張化入れ、らがまるで映画ポイントなく進む。で、同じ病身姉とそれを思いやりながらも身勝手も止められない妹とその彼を扱いながら、少しは映画的に極めて、キレとインパクトをと二本めは、人物のリアクションカット割り、一本目と対象的な映画的目鼻立ちヒロイン、その表情CU収め示し、「砂を口に含む」気持を表すタライの貝群まさぐり図入れ、その他アップ入れらで、映画として締まったものを提出してく呼吸に。映画を外れた一本目の方が、ユニークだが、独特のじれったい味わいは直には響きにくい。いずれにせよ、フィールドの拡がった日本映画は、清水精神を、その本質を思いがけない形で継承しているのだ。
 そして、邦画新作飢えに至り、割といい加減に帰り路入った映画館で、なかなかの健在証明の作に行きつく。別項へ。
半兵衛

半兵衛の感想・評価

3.1
映像の吟遊詩人と呼ぶに相応しい清水宏監督だけに、舞台となる銀座の街並みを得意の移動撮影などを駆使して魅力的に撮してはいるのだけれど肝心の物語があっさりとしすぎていて出汁が効いていない味噌汁を食したような物足りなさを覚えることに。同時にそれはありのままの風景を撮ることにこだわる清水監督の姿勢によって役者を風景を際立たせるための道具になってしまっているということで、名優森繁久彌でさえ洗練された移動撮影や映像テクニックの前では形無しになってしまっている(ただそんな清水宏監督に対して強烈なおばさん演技を披露して場をさらった沢村貞子はさすが)。

そしてなにより1953年の銀座という『ゴジラ-1.0』でも完全に再現できなかった街や人の風景をそこにいるかのように鑑賞できるという貴重な体験が出来たのでそこは結構満足した。

前半の迷子をめぐる主人公のサンドイッチマン(池部良)や靴磨き(有馬稲子)、迷子の母親などが街ですれちがっていくドラマはそれなりに見ごたえがあったけれど、終盤唐突にヘビーになる展開に唖然。確かに中盤「万引きが捕まった」という人々の会話から嫌な予感はしていたけど…。そこからの何も解決していないはずなのに無理矢理ハッピーエンドにするラストも困惑しかない。

それにしても銀座の街で移動撮影なんて機材も発展していない戦後すぐの時代によくそんな大規模な撮影が出来たなと感心する、セットで大規模な街を造り上げてそこで撮影した『ワン・フロム・ザ・ハート』とは違う「セットには風が吹かない」としてスタジオを嫌っていた巨匠ならではの贅沢な映画世界がそこにはある。

『都会の横顔』に似ている作品

土砂降り

製作国:

上映時間:

105分

ジャンル:

3.9

あらすじ

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銀座二十四帖

製作国:

上映時間:

117分

ジャンル:

配給:

  • 日活
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あらすじ

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