片腕マシンボーイ

日野日出志のザ・ホラー 怪奇劇場 〜第一夜〜の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

1.9
一見した限りはカレーライス
しかし中身はカレーになりきれなかった哀れなハヤシライス映画シリーズ

これまで幾度となく繰り返してきた朝の光景
出勤する父
慌てて登校する妹
優しい母
毎朝の日課である鉢植えの花への水やり
ところがその日は違った
突如胸を締め付けるような痛みが襲い…百合はそのまま気を失った…

目を覚ました百合に突きつけられた信じられるはずもない現実
自らの死亡診断書
「何で動いてるのよ!」
叩きつけるような声で百合に詰問する母の恐ろしい形相
何が起きているのか?どうなってしまうのか?
百合の視線の先では鉢植えの花が正気なく萎びているのだった…

あれです、和製「スリー・デイズ・ボディ」ちょいファンタジー版
ただ最後の最後で美しい羽根を持つ蝶の様に羽ばたいた「スリー・デイズ・ボディ」と違い
こちらは最後までゾンビにはなれない中途半端な死人少女…

まさにハヤシライスの立ち位置ですわ!