毒虫小僧などの名作を世に送り出してきた日野日出志原作で、コワすぎ!シリーズや、最近では「ある優しき殺人者の記録」などで活躍中の白石晃士監督作品です。
ストーリーは、死亡したにもかかわらず、なぜか体が動き続ける少女の逃避行がメインとなっています。
かなりの低予算で作られていそうですが、脳がおかしくなりそうなクラシカルな音楽と、モノクロで描かれた荒い画像を見ていると、かの名作ネクロマンティックを制作したユルグブットゲライトの作品を見ているかのような気持ちになりました。
ブットゲライトほどにグロいシーンはありませんが、何か胸が締め付けられるような気持ちの悪さがあり、気分を害す人もいるかもしれません。
ラストは少女にとって、捉え方によっては希望が叶ったので、幸せな終わり方と言えるかもしれません。
原作は未読ですが、日野日出志らしいラストだと感じました。
この作品のことはFilmarksをやっていなければ知ることがなかったかもしれません。
Filmarksに感謝です。