ピロシキ

王と鳥のピロシキのレビュー・感想・評価

王と鳥(1980年製作の映画)
3.5
王vs鳥。絵から飛び出た美男美女や何度も罠にかかってしまうかわいい小鳥さんたちと比べても、明らかに王様だけがブサイクな仕上がりという偏ったキャラデザイン。それに加えて、気に入らない人間は容赦なく穴に落として消す、独裁者のイヤーな感じはしっかり見せてくるものだから、見ているこっちはなんとなく、自然と鳥サイドに肩入れしてしまう。とはいえ鳥のほうだって、獣たちも扇動しながらじゅうぶん暴力的な方法で反撃し、ついには王のみならず王国そのものを破滅に導く。わかりやすい勧善懲悪があったはずなのになんだかスカッとしないのは、作品全体を覆う「哀愁」のせいだろうか。
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