みーたん@映画初心者

森崎書店の日々のみーたん@映画初心者のレビュー・感想・評価

森崎書店の日々(2010年製作の映画)
4.5
神保町、学生時代に資料集めに行ったことがありますが、神田のオフィス街から行くとあのエリアだけ時間の経過がゆっくりに感じます。古書に囲まれるからか、時代も少し昔のようなちょっと非日常的な街。
そんな神保町の雰囲気が伝わってくるような淡い色合い、柔らかい照明遣いの映像がとても美しく、構図もどれをとってもきちんとまとまっていてとても好きです。

監督や俳優さん等全て分からないままジャケットを見て面白そう!とレンタルして、女性監督っぽいなと思っていたら、やはり女性の方でした。細かいしぐさや色調、全体的に女性らしい作りなので、特に20代前半の女の子は好きだと思います。

主演の女優さんの手がとても美しく、本を読む姿勢や本を触るしぐさなどが色っぽかったですし、印象的に描かれていたと思います。

メインストーリーとサブストーリーがあるとして、そのどれもが最後まで語られない感じ、絶妙なバランスで展開して終わっていく感じがタイトルと合っていて良かったです。