政治家の自叙伝なんて誰も読まないって?売れる自伝に大切なのはハートですよ。
ユアン・マクレガーがゴーストライターを演じる。元英国首相の自伝を執筆する。好奇心満々に余計なことに首を突っ込む。恐ろしい闇に呑み込まれる。登場人物が皆、怪しい雰囲気だ。ゴーストライターだけにゴーストになっちゃうの?
ポランスキー監督が不気味なスリラー感で攻めてくる。張り詰めた空気感、静かに地味に心理描写を描く。頼んでもいないのに、バッキャローッ!って罵りたくなるラストシーンを用意してくれる。
とても暗い雰囲気だ。これは部屋の電気を消して、暗闇の中で膝を抱えて観る作品だ。