chaooon

屋根の上のバイオリン弾きのchaooonのレビュー・感想・評価

屋根の上のバイオリン弾き(1971年製作の映画)
4.2
ドキュメンタリー版公開に合わせて何だかんだ初鑑賞🎻

1964年BWで初演後、世界各地で大ヒット上演されているトニー賞7部門受賞ミュージカルの映画化作品🎶
日本でも森繁久彌や市村正親主演で幾度となく上演された傑作ミュージカル🎶

舞台版の製作はBWミュージカル界のレジェンド✨ハロルド・プリンス、演出・振付はジェローム・ロビンス✨
作曲ジェリー・ボック、作詞シェルドン・ハーニック🎹🎶
このコンビは『She Loves Me』も手掛けてるのね🎶

19世紀末ウクライナ地方の架空の村アナテフカを舞台に、牛乳屋テヴィエの一家を中心とした帝政ロシア下のユダヤ人の生活を映し出す物語🥛🐄
5人の娘のうち、上3人の恋愛・結婚の騒動をユーモア溢れるタッチで描きながら、ユダヤの戒律や慣習、新しい時代の流れ、革命運動やユダヤ人差別等の当時の社会情勢も克明に描き出す。

バイオリン弾きの話じゃないのか!っていうのが最初の感想🤣
屋根の上でバイオリンを弾くように危うい立場のユダヤ人みたいなことが劇中で出てきたけど…(この答えはドキュメンタリー版で解決)
劇中に一応象徴的な形でバイオリン弾きも登場🎻
この見せ方やテヴィエとの物言わぬ対話が良かった✨

とにかく曲が印象的🎶
聴いたことあるのは有名どころ1〜2曲ぐらいだったけど、大体の曲が一回聴いただけで脳内再生できるくらい耳に残るメロディ〜♬✨
映画版の音楽担当はあのジョン・ウィリアムズ✨

冒頭の「トラディッショーーーーン♬」から心を掴まれるインパクト🤣🎶
ユダヤの伝統を初っ端から前面に出してくる印象付け!
主人公テヴィエも亭主関白を気取るけど、実は妻に頭が上がらなかったり、娘たちの恋路に何だかんだなし崩し的に従ってしまう感じがとぼけてる🤣
娘たちが次から次へと結婚話を持ってくるんだけど、その時の撮り方が決まって変わった感じで映画ならではの演出で面白かった!
毎回なんでそんな男を…みたいに落胆しつつ最終的には娘のために自分を納得させるところが愛と寛容さがあって素敵なパパなんだけどね😌

一度約束してしまった結婚話をなんとか反故にできないかと知恵を絞るあの先祖の夢のシーンがミュージカルの画的に好きだったなあ👻⚰💕

神に向かって問いかけるテヴィエ💬のぼやきもなんだか和むし、「金持ちだったら〜♬ディダディダ〜♬ババババ〜♬」と歌う牛小屋の歌も愛嬌がある😋
あのロケーション(セット?)を上手く使ったシーン楽しい♬
演じるのはロンドンで同役を長く演じていたトポル✨

娘たちが歌う”Matchmaker♬”もミュージカルらしい華やかさで、娘たちのやり取りも可愛らしい💖

そしてなんと言っても今作と言えば”Sunrise, Sunset♬”🌅
哀愁漂うメロディラインと歌詞が心に沁みる🥹
結婚式の男たちの大口ダンスも見応えあったが、時代的に女は踊らないだなあと複雑な気持ちになった。

前半は結構恋愛ドタバタでコミカルなタッチだけど、後半に行くほど迫害や革命、娘の恋の行方も怪しく、家族の断絶等もあって切ない🥺
最後もこんな感じの終わり方と思わず、ややびっくり💦
家族愛がある描き方に救いはあるかな🥹



2023ミュージカルチャレンジ♬011/100

※10本目→ミュージカルドラマ『クレイジー・エックス・ガールフレンド』全4シーズン🎶
chaooon

chaooon